3分で読める結論
ひとりで生きてこられた方々の暮らしや最期について、わたしは長年いろんなご縁でお話に触れてきました(お友達のご家族、ご近所、ニュース、本…)。 そこで気づいた、準備していた方に 共通する3つのこと は、たったこれだけです。
- お金の在処を、1枚の紙にまとめていた
- 「会いたい人リスト」を持っていた
- 「捨ててほしいもの」を決めていた
逆に言うと、ここさえ押さえれば、あとは何とかなる。 「完璧にやらなきゃ」と思わなくていい、というのが、わたしが見てきた結論です。
📝 この記事は、わたし(54歳・北海道在住)が、長年いろんなご縁で見聞きしてきた『ひとりで生きてこられた方々の暮らし』についての、ひとりの観察記です。専門的な助言ではありません。
共通点①:お金の在処を「1枚の紙」にまとめていた
ひとりで人生を歩んでこられた方々のうち、最期まで穏やかだったと聞く方には、ある共通点がありました。
通帳・印鑑・保険証券・年金手帳・どこの銀行に口座があるか —— こうした「お金の在処」が、A4の紙1枚にまとまっていたのです。
派手なエンディングノートではなくて、ほんとうに普通のコピー用紙。 そこに、銀行名と支店名、ざっくりした残高、保険の証券番号、年金の振込口座。それだけ。
こうしておかれた方は、ご本人も「いざとなった時、ここを見てもらえばいい」と気持ちが軽くなったとよく聞きます。 そして実際、紙1枚が用意されているかどうかで、後を引き受ける方(甥っ子さんやお友達、行政の方など)の負担が大きく変わるそうです。
ポイントは「完璧に書く」ことじゃない。「在処」だけわかればいい。
💡 「この紙、わたし死んだら開けてね」と、近しい誰かひとりに渡しておく。 それだけで、未来のあなたが救われます。
共通点②:「会いたい人リスト」を持っていた
これは少し意外かもしれません。
ひとりで生きてこられた方ほど、人とのつながりを 小さく、深く 残しておられたそうです。 「最期に、この5人にだけ知らせてほしい」というリストを、こっそり用意していた。
学生時代の親友、職場で支え合った同僚、近所で長年挨拶を交わしてきた方、遠くにいる甥っ子姪っ子。 血縁ではなくても、その人の人生に確かに居てくれた5人。
「会いたい人リスト」は、自分が逝ったあと連絡してもらう人 = 自分を覚えていてくれる人 の名簿でもあります。
ひとりで生きていると、つい「わたしには誰もいない」と思ってしまう日がある。 でも、リストを書いてみると、不思議と5人くらいは出てくるんですよね。
わたし自身、書き出してみてびっくりしました。 「あれ、けっこういるじゃないか」と。
📝 「会いたい人」じゃなくて「思い出してほしい人」でもいい。 名前と連絡先(住所か電話番号、メールでも)を、紙に書いておくだけ。
共通点③:「捨ててほしいもの」を決めていた
これがいちばん、お話を聞いてきて印象的だった準備です。
「残したいもの」を書く方は多い。 でも、 準備が行き届いている方は「捨ててほしいもの」のほうを書いていた といいます。
理由はシンプル。 残された人が一番困るのは、「これ、捨てていいのかな……」と判断に迷う物量なんです。
- 古い日記
- 集めていた切手や写真
- 仕事の書類
- 衣類(特に着物・コート類)
- 趣味の道具
「全部処分してください」のひと言があるだけで、引き受ける側は本当に楽になる。 それを知っている方は、「これは捨てて」「これだけは○○へ」と、シンプルに書き残しておくのだといいます。
💡 「全捨て宣言」は最強です。 「形見にしてほしい3つ」と「あとは全部捨ててOK」だけで十分。
逆に「準備していなかった人」に共通すること
これは少しせつないお話なのですが、準備をしていなかった方々には、こんな共通点があるそうです。
- 「まだ早い」と先延ばしにしていた(50代60代でも、です)
- 「家族がいないから書いても意味がない」と思っていた
- 「完璧にやろう」として、結局1ページも書けなかった
- 「縁起でもない」と、話題にすることを避けていた
特に多かったのが 「完璧主義」で止まってしまうパターン 。
立派なエンディングノートを買って、3ページ目で止まる。 弁護士に頼もうと思って、相談料が気になって動けない。 そうこうしているうちに、突然のことが起こる。
ひとりで生きていく上で大事なのは、 「立派にやる」ではなく「ざっくりでも書く」 こと。 これは、いろんなお話に触れてきた中での、わたしの実感です。
ひとりで生きてきた人の「容認」という強さ
ここからは、わたしが感じてきたことを少しだけ。
ひとりで生きるって、「孤独」とは違うんですよね。
何十年もひとりで暮らしてこられた方々のお話に触れていて思うのは、そこには 「自分の不完全さを許す力」 が育っていたことです。
家族がいないことを嘆くのではなく、「ま、これがわたしの暮らしだから」と受け入れる。 お金が潤沢じゃなくても、「ある分でやっていく」と決める。 若い頃の夢が叶わなくても、「これはこれで」と笑っていられる。
その 「容認」 があるから、終活も、肩肘張らずに3つだけ書ける。
逆に「ひとりだからこそ立派にしなきゃ」と気負う方は、しんどそうでした。 ひとりだからこそ、ゆるくていい。 そう、わたしは思います。
「完璧じゃなくていい。3つだけ、ざっくり書く。それで充分」
今日から3分でできる第一歩
ここまで読んでくださったあなたへ。 今日、3分だけ時間をとって、こんなふうに紙に書いてみてください。
| |
これだけで、 今夜あなたが寝ているあいだに何かあっても、誰かが何とかしてくれる土台ができます。
立派なエンディングノートを買う必要はありません。 コピー用紙でも、メモ帳でも、スマホのメモアプリでも。
書いたら、信頼できる人(甥っ子さんでも、お友達でも、隣人でも)に「これ、いざとなったら見てね」と渡しておく。
それで、第一歩は完了です。
👉 もっと詳しく書きたい方は、[おひとりさまのエンディングノート、最初の3ページだけ書く【無料テンプレあり】] へ
よくある質問(FAQ)
Q1. 50代でこういう準備をするのは早すぎませんか?
A. 早すぎることはありません。むしろ、準備しておいた方々は「もっと早く書いておけばよかった」とおっしゃっていたとよく聞きます。元気なうちに書くから、ちゃんと書けるそうです。
Q2. 家族がいないと、書いても意味がないのでは?
A. 逆です。家族がいない方こそ、紙1枚があるかないかで、後を引き受ける方の負担がまったく違うと言われています。「あった」「なかった」で苦労の量が全然違う、というのはよく耳にする話です。
Q3. 書くと気持ちが重くなりそうで怖いです
A. わかります。でも書いた方は「書いたら気が楽になった」とおっしゃることが多いそうです。書くまでが重い。書いてしまえば、肩の荷が下りる。これは多くの方が口を揃えて言われている、という話を聞きます。
Q4. どこに保管すればいいですか?
A. 引き出しの一番上、もしくは冷蔵庫の貼り紙の裏など、 「人が必ず見る場所」 がおすすめだと言われています。誰にも見つからない場所だと、書いた意味がなくなってしまいます。
Q5. 内容は変わってもいいですか?
A. どんどん変わっていいそうです。1年ごとの誕生日や、お正月など、決まったタイミングで見直すのが続けやすい、というお話をよく耳にします。
さいごに
ひとりで生きてきた人の最期は、寂しいものだと思われがちです。 でも、いろんなお話に触れてきた限りでは、 準備していた方の最期は、不思議と穏やか だと、わたしは感じてきました。
それは、財産が多いからでも、家族がいるからでもなく、 「自分の暮らしを、自分でたたむ準備をしていた」 からだと思います。
3つの準備。 お金の在処、会いたい人、捨ててほしいもの。
完璧でなくていい。 1行ずつでいい。 今日、3分から、はじめてみませんか。
ひとりで生きるって、ちゃんと生きるってことだと、わたしは思います。
【著者プロフィール】 みやみー(54歳・北海道在住) ひとりで生きる人の暮らしを、AI・スマホ・ちょっとの工夫で軽くしたい。共生型シェアハウスを立ち上げ中。 モットー:「完璧じゃなくていい。クスッと笑って明日に進む」
※本記事は個人の観察と、長年いろんなご縁で見聞きしてきた内容に基づく一個人の感想です。法律・税務・医療の個別判断については、専門家にご相談ください。
